メタファー:リファンタジオ 感想 ストーリー編

100時間を超えてようやくクリアしたので、色々感じたところを個人的なメモ。
ちなみに相当ボリュームがあった・・・ボリュームはあればあるほどよいと思っていた時期があるけど、たぶんこれがいっぱいいっぱいですね。
ペルソナ5をプレイしたのが大分前なのであまり覚えてないですが、少なくとも初見プレイはペルソナ5を上回るような気がする。

今回はストーリーの事を振り返ってみた。

テーマ的なもの

この作品で一番目にするのは、幻想。
冒頭、早々幻想の話が出てくる。
単に幻想というと漠然としてるが、この場合、思い描いている理想・願望というような意味だった。言葉だけ見ると根拠のない想像というイメージがあるが。
多くの種族が入り乱れる世界でこういう世界になってほしいという願望を巡って争っていく結構壮大な印象だったが、うまくまとまっているように感じた。
種族、差別、貧富・・・そこから生まれる願望(幻想)
現実社会にこれらの問題を問い掛けているのがアトラスらしい。ペルソナでも似たようなテーマを扱っていることが多いけど、今作は結構強烈でした。
主人公が最終盤で放つこの言葉。結構グッときました。

幻想は、ただの絵空事じゃない。いつか・・・現実を変える力だ!

カレンダー制と拠点移動

P5Rと同じで期限までに目標達成をすれば、何をしても良い方式。
イメージ的にはP5S+P5Rみたいなイメージだろうか。
以前の街に普通に戻れるというのは微妙な気がしなくもないが、支援者(例えばマリアやベルギッタ)の事を考えると仕方ないのかなぁ。
とはいうものの、UI面では全くストレスを感じない作りだったのでゲームプレイ上は全く問題無かったと思う。

敵は「ニンゲン」であること

このゲームをプレイしていると嫌というほど出てくる敵、ニンゲン。
同族で殺し合いを続け、滅亡した前時代の人間の成れの果てなのだが、前半部分は我々の現実に当てはまることなので、なんとも皮肉な話である。
序盤で「コイツがニンゲン…!」みたいな台詞があったと思うけど、なんてやつなんだ、という感がとてもあって、印象的だったな。

単なる敵ではなく、争いの結果生まれた哀れな姿として描かれているところがポイントな気がする。

種族の違い、貧富の差

種族は人間世界であえて言うなら、有色人種やそうでない人たちだろうか。あえていうなら、であって恐らくそれよりも強烈な違いがあると思うけど、いずれも旧世界にいた人間の末裔だったというのは衝撃的な話だった。
この違いが色々ある幻想に繋がっていく。

脱線するんだけど、ニディア族って物心ついた時から変身する技術を身に着けるって言ってるけど・・・ニディア族ばかり住んでる村とか町の家の中では変身しないのだろうか。
変身前の姿を見たけど、ハイザメやリナはユージフだが、それより驚きがあった気がする。

貧富の差と言えば平民と貴族、商人だが、今回もそういう違いで表現されていた。けど、コイツ最悪…!というような人は少なかった気がする。むしろ、アーキタイプとして商人が登場することに驚いた。登場する理由も納得できる説明だし、自然だった。

分かりやすいが単なる悪でない悪役

ルイが悪人なんだなというのは、ゲームが始まる前から分かる。
それこそオープニング時点でわかるが・・・コイツ、分かりやすいようにみえて実はそこまで単純な悪じゃなかったんよな・・・欲望のために生きてない歪んだ存在。古仙郷で酷い目にあって、全てをやり直すことを決めた模様。
ただ、揺るぎない信念・・・に似た表現がゲーム内でもあった気がするけど、なぜそこに全振り出来きたんだろうな。そもそも全てを作り直す的な、自己中心的発想がこの世界の一般人には理解し難いものだが、それこそが生きる意味だと考えていたみたい。

起承転結ははっきりしている

基本的な話だけど、これははっきりしていると感じた。

起 アーキタイプに目覚め、グライアスの犠牲やルイを倒すことが目標として明確に掲げられる。
承 王子(仮)を名乗り、ルイと直接対決する。
転 一時的にニンゲンに変えられてしまうが、古仙郷で王子の体に戻る。
結 ルイを、魔王を倒す。そして、新たな旅路に出る。

書き出してみると、分かりやすいですね。
前王やエルダの女王にとっても、同じく部分が「結」だったためか、よりすっきりする。
前王は諦めていたことから置いておくとして、女王にとっての「承」は主人公にとっての「起承」なのかな。元の体に主人公が戻るか、戻らないかはあくまで主人公に任せるようなスタンスだったし、それは意識が体に戻るうえで必要な儀式だったのかもしれないけど、あくまで主人公の意思に委ねていたように見えた。ニンゲンにされてしまうことすら可能性の一端として予見出来ているようにも見えるし、「転」にあたるものは無さそうだ。


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