◇三国志について語る 【2】劉 玄徳 多分三国志を読む中で一番有名だと思う。というより、演義の中では主人公的 ・・存在ですから(個人的には諸葛亮だと思う)。もし劉備を知らない人はこちら をどうぞ。 容姿というか史書によると、彼は手が長かったというのはある程度知れていま すが、膝まであったらしい。想像してみると有り得ない(?)容姿をしてるます よね。まぁ誇張表現を考えれば人より長かったという感じなんだろうな。 この人の生涯の武器はといえば、他の諸侯と比べ義をちょっとだけ多く重んじ 情をちょっとだけ多く重んじた、それがまず浮かぶ。軍略の才能がないのはそれ までの惨敗の数々を見れば火を見るより明らかだし、政治家としての才能が特別 秀でていたわけでもない(当時として教養があったわけでもない)。 最近思うのはこの人の生い立ちから末期の状況が、いかにも中国らしさという べきなのかは分からないんですが、そんな風に描かれているということ。 演義の中においてまさにその象徴とも言うべき感じですよ、あれは。蓆(むし ろ)織り(確か)がついには漢中王、そして蜀漢の皇帝にまでなった、つまりあ んな惨めな状況にあった人間が出世とは違うが、苦労を経て諸葛亮を初めとする 良将に恵まれ爵位の最上位にまで上った。 うむ、演義を展開させる上でメインパーソンなのは間違いないが展開させるた めの大仕掛けなからくりの一部を示しているようだ、まるでこの人は。 最終更新:2006/1/19