□三国志


◇三国志について語る

【1】乱世の奸雄 曹操

 こんな風に曹操は一般的には呼ばれているが、実際はどんな人物だったのかと
ふと思う。曹操を知らんって人はココでも見て下さい。
 ちなみに奸雄とは悪巧みを働かすことにたけた英雄のことを言いますが、歴史
的に見れば特別悪い奴というものじゃないと思いますね。確かに漢王朝の人間か
らすれば悪い人間だと書かれるでしょうが、歴史の流れと言われれば、人民の統
率を失ってしまった正統王朝である漢の皇帝の責任としか言いようがない。もっ
とも最後の皇帝である献帝は除きますけどね(彼は聡明であったと言われるけれ
ども、そもそも即位した時に既に権力を行使できる状況になかった)。
 自分は曹操はどちらかといえば好きな人物ですよ。一般的に三国志と名のつく
ものを読むと必ず劉備が良く書かれます。別に悪いとは言わないがそれを書いた
某先生方の書き方が強すぎる〈笑)。
 何か一つだけ曹操らしさをあげるなら個人的には曹操はあくまで王の地位に留
まっていたということ。皇帝に即位しようと思えば力的には十分なれたはずです
が、生涯なることはありませんでした。まぁ名前を言っちゃうと三国志演義が元
だが吉川三国志の場合にはこんなセリフが曹操にはあります。

 配下の皇帝即位の進言に対して

 私は漢に仕えて30余年。爵位は人臣を極めた。もうこれ以上望むものはない。

 そう言って臣下の進言を退け、そのしばらく後に世を去った。
 個人的には最後の方まで読んでてこれを読んで個人的解釈ですが感動しました
よ!いかに奸雄と言われても、一線はあくまで超えなかったということになると
自分は思いますね。
 劉備(玄徳)や諸葛亮(孔明)ばかりじゃありません。三国志で素晴らしい人
物たちは。



 最終更新:2006/1/18